シリーズ―魅力ある愛媛の音楽家たち―Vol.7「黒田映李withN響奏者」催事終了
平成27年9月4日(金)、シリーズ―魅力ある愛媛の音楽家たち―Vol.7
黒田映李 with N響奏者 30代トリオが今挑む!~秋の夜風に、晩年の調べ~
大好評のうち、終了いたしました。
松山市出身のピアニスト黒田映李さん、N響奏者でいらっしゃるヴァイオリニスト丹羽洋輔さん、同じくN響奏者でいらっしゃるチェリスト宮坂拡志さんをお迎えし、初秋の夜にお聴きいただくに似合わしく、素晴らしいトリオ演奏会となりました。
~当日の演目~
Ⅰ デュオ曲
クライスラー:序奏とアレグロ(ヴァイオリンとピアノ)
フォーレ:エレジー Op.24(チェロとピアノ)
Ⅱ ブラームス:ピアノトリオ 第3番 ハ短調
Ⅲ シューベルト:アヴェ・マリア
Ⅳ シューベルト:ピアノトリオ 第2番 変ホ長調[完全版]
演奏会は3人でのトークを挟みながら、和やかな雰囲気の中、行われました。
耳にする事の多い、シューベルトのアヴェ・マリアから、後半では約50分という大曲、シューベルトのピアノトリオ第2番完全版を演奏されました。クラシックに詳しい方も、そうでない方もお楽しみいただけたのではないでしょうか。
また、ご来場のお客様に出演者へのご質問を募集しましたところ、たくさんのご質問をいただきました。ご質問いただき、誠にありがとうございました。
当日、時間上の都合の為、トーク内でお答えできなかった質問にお答えいただきましたので、掲載いたします。
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Q.なぜその楽器を選んだのですか
丹羽 お父さんがチェロで、姉がピアノだったから僕はヴァイオリンです。
宮坂 幼稚園で、気分で選んだ楽器がチェロでした。
黒田 母がピアノを教えていて、2歳から弾かされていた形でした。
Q.毎日どのくらい練習していますか?
演奏するために普段から気を付けていることは何ですか。いやになることはなかったですか。
丹羽 練習は嫌いでほとんどしてないけど、しないとだめだと思っています。演奏にはノリが大事です。
いやになったことはありません。
宮坂 朝練するくらいです。演奏していくためにけがしないようにしています。
黒田 日によります。オフの日で本番前は、食べる時以外弾いています。健康に気を付けています。いやになることは多々ありますが、持ち直して頑張っています。
Q.練習の時気を付けていることは何ですか。
小学校の時はどのくらい練習していましたか。
丹羽 30分(受験勉強のため)
宮坂 6時間
黒田 2,3時間
Q.67才男性、ピアノをはじめました。一言アドバイスを!
丹羽.宮坂 練習してください。
黒田 好きな曲や目標を定めて、頑張ってください。
Q.トリオ結成のきっかけは?
ピアニストが、ドイツ語のよい発音を聞いて一緒に音楽したいと思ったヴァイオリニストと弾き、そこから音楽の素晴らしいチェリストにつながり、自然とトリオとなり、今に至ります。
Q.曲決めはどうやって決めるのですか?誰が意見をよく出すのでしょうか?
宮坂氏が室内楽経験豊富なので、宮坂氏の弾いたことない曲が多いです。
Q.コンサートの時に間違ってしまったことはありますか?
間違えない時はない 人間誰でもあります。
Q.初めて演奏する曲の時は、楽譜だけでなくCDなどで勉強することもありますか。
あります!
Q.時に、楽章の途中で拍手をされることがありますが、あの時には次の楽章に移りづらいですか?
演奏が素晴らしかったからの拍手と考えて、力がわきますか?
拍手は嬉しいです。
Q.好きな指揮者は?
プロムシュテット、ファビオルイージ
Q.お気に入りの会場・ホールはどこですか。
サントリーホール。音響がよいからです。
Q.クラシックですが、ほかのジャンル、たとえばジャズなどを演奏することもありますか。
仕事で弾くこともあります。
Q.好きな曲は何ですか?
ジブリやビートルズも好きです。
ピアニストはバッハ、ベートーヴェンブラームスシューベルト、ハイドン作品が特に好きです。
Q.三人の共通の夢は何ですか?その実現に何かされていますか。
より質の高い音楽が奏でられるよう、練習と本番を積みたいと思っております。
Q.愛媛は活動の拠点になりませんか。
丹羽 ニューグランドホテルにお世話になっております。
宮坂 よく来ています。今年8回本番?
黒田 地元です。よく弾いております。このトリオでも、これからも弾いていきたいと思っております。
(丹羽氏とのデュオを4月、30代トリオは7月を予定しております。)
Q.一緒に演奏活動するのに、決め手となることは何ですか?音楽の完成が合う、性格が合うとか?パートナーとして、どんなことを大切にされていますか?
丹羽・宮坂 めぐり合わせと気分ですね。
黒田 直観と、人間性。
Q.マニアックな宮坂氏にスマートな丹羽氏が合わせて、黒田氏が見守る感じですが、練習中は誰の意見が一番強いのですか。
丹羽 黒田氏です。
黒田 音楽にこだわりが強いのは私かもしれませんが、宮坂氏のすばらしい耳と丹羽氏の直観力に助けられ、毎回新しいインスピレーションをもらっています。
Q.一曲あたりどのくらいの音合わせをされますか?
30代トリオにあたっては、譜読みからたくさん合わせしました。
Q.宮坂さんは歴史好きと言われてましたが、日本史、世界史?日本史であれば古代、中世、近世どの時代ですか。そして宮坂さんの歴史の中でとっておきの歴史の話を一言お願いします。
日本史です。中世、近世が好きで、僕の先祖が坂の上の雲に出てきます。
Q.宮坂さんの足が閉じたり開いたりすべるように動きますが、誰先生の癖がうつったのでしょうか。
先生の癖ではなく、バランスをとっています。
Q.指揮者のいない室内楽では誰に合わせているのですか?
曲により都度変わるのですか?
都度変わります。
Q.皆さんの楽器の値段を教えてください。
ヴァイオリン 国産車くらいです。
チェロ フェラーリくらいです。
Q.楽器は自前ですか?
自前です。
Q..三人の位置で、黒田さんが見えにくかったのがちょっと残念でした。
ホールの音響を考え、よりよく聴きあえる場所を選ぶとあの配置となりました。
すみませんでした。
Q.丹羽さん宮坂さん、共演したいピアニストはいますか?誰ですか?
丹羽 ピリス (もちろん黒田さんです。)
宮坂 アルゲリッチ (もちろん黒田さんです。) 笑
Q.皆さん結婚はされていますか?
していません。
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シリーズ―魅力ある愛媛の音楽家たち―Vol.8は平成28年2月を予定しております。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。